ラケットとの負の記憶

ラケットが合わなくなってくる要因としては

ラケットの劣化

ストリング種類の変更、ストリングの設定の変更、張り上げ店や人の変更

技術の変化(進化や後退)

フィジカルの変化(筋力や可動域)

と負の記憶があります。

今日は、負の記憶についてお話ししたいと思います。

世界のトッププロを教えたトップコーチより、テニスは負けていくスポーツだと教わりました。

相手にポイントを取られるよりも、自分がミスをしてポイントを献上することでゲームを失うことがほとんどということをデータやドリルにより実感したことを思い出します。

身体に合っているラケットはパフォーマンスを引き出し、上げることは間違いありませんが、ミスを全くしないということは当然ありません。

ミスをする度に、五感を通して記憶されます。

記憶の深さの程度は印象として残っているかいないかなどによって程度は違います。

この時に、外部環境と一緒に記憶していきます。

いつものテニスコートの景色、季節、気温、時刻、相手、ウェア、そしてラケットです。

特にラケットは常に手にあり(当たり前ですが)他の環境が変わってもラケットは使い続けている限り、変わることがありません。

また、プレーヤーのほとんどの方は上手くいった事より上手くいかなかった事の方が印象に残るようです。

印象に残れば状況や環境と共に記憶に残ります。

その状況や環境に出会うことで、その記憶が思い出されその時の感覚も思い出されます。

感覚を思い出せば、そのように身体は動くようになっています。

つまり、多くのミスが生まれたラケットをある一定以上使うことは、負の記憶によってそれ以上のプレーをすることが困難になるのです。

つまり、上達が困難になるということです。

ラケットをチェンジするということは、

現在の技術やフィジカルにあったラケットを選択するという意味もありますが、負の記憶が蓄積されていないラケットを使うことでラケットと共にある負の記憶がリセットされ、リスタートできるということでもあります。

上達の壁を感じている方には、ラケットチェンジする事をおすすめいたします。

もちろん、現状の技術やフィジカルに合ったラケットを選択するというのは、前提になるのはいうまでもありません。

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