アクセサリーがプレーパフォーマンスを変えている

グリップテープ、振動止めが当然のように使用されています。アクセサリーの使用がプレイのパフォーマンスに影響があると認識しているプレイヤーは殆どいないのではないでしょうか。

ほとんど知られていませんが

何気なく使用しているグリップテープや振動止め、バンパーガードテープがプレイのパフォーマンスに大きく影響しているのを「プレイとラケットの相性診断」の現場で目撃してきました。

グリップテープ1枚でワンサイズアップ

 新しくラケットを購入する時に、グリップサイズを迷った人は多いのではないでしょうか?それにも関わらず、何気なくグリップテープを巻いてしまっている人を多く見ます。

 中には、柔らかいのが好きだからという理由で二枚巻いている人や、握りやすい気がするからとスポンジ入りのグリップテープを巻いている人がいます。

 グリップサイズは3ミリ単位でサイズがアップします。

 厚み0.5ミリのグリップテープを巻くだけでも約3ミリアップします。ですから、グリップテープを巻くだけで約1サイズアップしていることになるのです。

 2枚巻きや、スポンジ入りのグリップテープでは、グリップサイズが2サイズ以上アップしてしまうことになります。

 グリップサイズの変化は力の入り具合、手首の可動域に影響を与えますのでプレイにも大きく影響を与えます。

 グリップテープ1枚巻くことで、ワンサイズアップすることを知っていれば、ラケットを購入する時にグリップテープを巻くか巻かないかを決めてから、サイズの決定をすることがポイントになります。

振動止めとコントロール

 皆さんもご存じの通り、様々な形の振動止めがあります。近頃ではキャラクターものなどがあり、嗜好性が強くなってきています。女性プレイヤーなどは日替わりでキャラクターを選んでという人もいるようです。

 振動止めは、その名の通り打球後のストリングの振動の減衰を目的としたアイテムですが、打球音も小さくなります。あまり認識されていませんが、ボールコントロールに音は大きく関係があるようです。

 振動止めを付けるとボールのバラツキ範囲が広くなり、振動止めを外すとバラツキ範囲が狭くなることを、目の前で数多くみてきています。

 ピアノでは、弾く強さや音を聞きながら調整するように、プレイヤーは打球音を聞きながらインパクトの力加減を調整しているのではないでしょうか。

 また、プレイヤーのスイングを見るとやや力みが見られるようになります。振動が少なくなり打球音が小さくなると、体感覚の情報(振動)、聴覚の情報(打球音)が少なくなるので、ある程度の情報を得るためにボールとの衝突を強くし、情報を得るための体の運動調整ではないかと思っています。

 振動止めを付けると、本来ボールコントロールとは違ったところでの運動調整を強いられる要素が入ってくるので、コントロールの精度が落ちていくと考えています。

 ただし、人によっては振動や音が気になってプレイに集中できなくなってしまう人もいるので、その人によって振動止めをつける、つけない、の判断は必要になると思います。

振り遅れやアウトの原因にも

 ラケットに傷をつけたくないといった理由で、ごく少数派ですがヘッドバンパーガードテープを貼っている人がいます。傷防止が目的ですが、ラケットのフェイスサイズや張り方によっても違ってきますが、スイングウェイトの数値が15程大きくなります。

 スイングウェイトが大きくなると、ラケットを振ったときに感じる重さは重くなり、ボールに与えるパワーは大きくなり、インパクトの手応え感は少なくなります。

 ラケット診断の経験上、スイングウェイトが5程違うだけで、プレイパフォーマンスに大きな影響を与えるのを実感している私にとっては大きな問題ですが、使用しているご本人にとってはちょっと重い程度の認識でしかないようです。中には全く気にも止めていない方もいらっしゃいます。

 またストリングスによっては、スイングウェイトが5〜10程数値が大きくなります。アイテムによって違いますが、7、8が多いようです。

 何気なく使用しているアイテムが実はあなたのプレイのパフォーマンスに大きな影響を与えているのです。これを機会に使用アイテムをチェックしてみてはいかがでしょうか。

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