緩すぎるストリングは手打ちになりやすい

適正範囲以下の緩すぎるストリングの張りは地面からの反力を使わなくなるため手打ちになる

ラケットテーラーご参加の診断第一歩が、現在使用しているラケットの状態とプレーとの関係を把握することです。

ご使用のラケットによってどのように動きを誘発されているかということですが、ここ数件ストリングの張りが緩すぎる方いました。

テニスコンピューターによっての計測ですが、面圧換算すると45以下の計測値となります。

底数値のプレーヤーのプレーの印象は

打ち出されたボールは高めの軌道で、スッポ抜けたような飛びとなる傾向があるようです。

また、動きはメリハリがなくスイングは等速しかも低速のスイングになっています。

緩すぎる張りだと手応えとしてインパクト時の底止まり感が曖昧になります。

この底止まり感がなくなると、どの程度力を入れれば、どの程度の手応えになり、その結果どの程度飛んだかということを認識することができなくなります。

そうなるとボールをコートの入れるためには、インパクト時のエネルギーの適正範囲がわからなくなるため、飛ばさないように弱いインパクトをするようになります。

エネルギーを大きく発生させないために、出力運動の出発点である、地面を蹴るという動きが省略されるようになります。

そのため、下半身の動きは少なくなり、上半身もしくは腕の動きや力を主にしたスイングとなります。

つまり、手打ちになるということです。

また、リカバリーはスイングと密接な関係があり、スイング時のエネルギーを発生させる地面と蹴るという動きからの流れでリカバリーの運動につなげていくのですが、その蹴るという動きがなるなるのでリカバリーに大きな影響が出るのです。

そのため、全体的棒立ちになり、動きはのっぺりしたメリハリのない動きになり、俊敏な動きはなくなります。

リカバリーは次のフットワークにつながり、ボールへの入り方にもつながりますので、ますますスイングは低速の等速になり、ボールは抑えば効かず山なりの軌道になり、バウンド後は失速をするといった、最初の状態になるのです。

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